2014年5月8日木曜日
・富士山の宝永大噴火(1707年)
現在までにおける歴史上最後の富士山の噴火となっていて、歴史時代の富士山三大噴火の一つとして数えられる宝永の大噴火が起きたのもマウンダー極小期でした。
『富士山の宝永大噴火』というページには、その様子がこのように書かれてあります。
駿河国の駿東郡から神奈川県域にかけては、大量の火山からの噴出物の降下に見舞われ大被害となった。数グラム~10数グラム、中には190グラムもある石が降り始め、夕刻からは黒砂に変わって大雨のように降り続いた。 隣家との行き来もできず昼間でも火を灯して食事をした、と足柄上郡篠窪村の名主はその様子を記録している。砂の深さは、駿東郡では1メートルをこえた。
このような大噴火でした。
富士山とは関係ない話かもしれないですが、仮に宇宙線が火山の噴火に関係あるのだとすると、宇宙線量の放射量が何十年も増え続ける太陽黒点の極小期に、大きな火山の噴火が頻発するのは理解できなくはありません。実際、現時点で火山活動は全世界で非常に活発です。
In Deep
http://oka-jp.seesaa.net/article/234297612.html
気象情報
・前回のマウンダー極小期に、日本で起きたこと
「マウンダー極小期」という言葉は一般的には馴染みのない言葉のように思いますので、以下、「太陽活動の極小期間」という一般名詞と併記します。
この「太陽活動の極小期間」は、1度突入すると数十年のあいだ、太陽に黒点が出ずに、弱い太陽活動が続く期間ですが、過去 8000年で 18回も突入しているので、近代の歴史の中だけでも、特別異常な状態とはいえず、サイクル的にやってくる、わりと普通の自然現象です。
日本の四季では、春→夏→秋→冬というように季節は回りますが、年によって、季節の到来の時期が少しズレることがあっても、「秋はいつかは来る」。それと同じで、「マウンダー極小期もいつかは来る」ということでよろしいかと思います。
前回記事で私は、「小氷河期」というような言い方をしていますが、いわゆる本当に寒くなるような氷河期の到来は過去 45万年のサイクルからいえば、10万周期以上のサイクルですので、少なくとも、あと 9万年くらいは氷河期のようなものは来ないと思います。
ちなみに、私は「太陽活動の極小期間」というものがもたらすものは、気温の低下などによる「太陽の直接の影響」よりも、どうも「人の心」というものと関係しているような気がしてなりません。
前回のマウンダー極小期は、1645年から1715年とされていますが、下のグラフを見ると、実際には1630年代の終わりから急速にその黒点の数を減らしていることがわかります。
このマウンダー極小期の直前の「急激な黒点の減少」の時期に何が日本で起こっていたか。実は、この時期は日本の近代史の中で最もダイナミックなイベントが完成した時期でした。
それは、鎖国です。
鎖国令(Wikipediaより)
・1633年 第1次鎖国令。奉書船以外の渡航を禁じる。また、海外に5年以上居留する日本人の帰国を禁じた。
・1634年 第2次鎖国令。
・1635年 第3次鎖国令。外国船の入港を長崎のみに限定。日本人の渡航と帰国を禁じた。
・1636年 第4次鎖国令。
・1639年 第5次鎖国令。ポルトガル船の入港を禁止。
太陽黒点の減少から、「太陽活動の極小期間」に向かうまでの期間に沿うように、日本で鎖国が完成していくことがわかります。
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http://oka-jp.seesaa.net/article/234297612.html
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